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架橋ポリエチレン

架橋ポリエチレンパイプ+アルミ箔の放熱マットパネル方式について

この方法は、特別な配管知識や床暖房経験がないものでも、ある一定の講習を受ければあらかじめ工場で規格されたパネルを敷設できるように開発された製品です。イニシャルコスト面は、使用する部材をできるだけ安価なものを使用することで、床暖房の拡大・普及を考えたエネルギー会社の戦略的な製品であり、今や温水式放熱パネルといえば、この仕様を指す程になりました。弊社といたしましても、イニシャルコストを床暖房選択肢の中で一番に重きを置くユーザー様に対して、5年程前からその採用を決定いたしました。その決定に関しては、多くある同等のパネルメーカーの中から実績・信頼・技術力を最も有する住商メタレックス(株)・リンナイ(株)製の製品を採用させて頂いています。

歴史・実績

この放熱パネルは、架橋ポリエチレンパイプを主管として、熱の均熱部にアルミ箔を使用した極めてシンプルな放熱パネルです。製品化され市場に登場したのが今から13年程前ですから、歴史的には極めて浅く、まだまだデーターは揃っていません。今の時点で注意しなければならないのは、一口に架橋ポリエチレンパイプといっても、その構成が異なる海外製の製品を使っているメーカーも多くあるという事です。弊社としては検討中ではありますが、現時点ではその様な製品は選択していません。

耐久性

この材質については、歴史が浅いためにデータは揃っていません。ただし、日本の架橋ポリエチレン老舗メーカーは、30年は大丈夫であると言っています。しかし、架橋ポリエチレン管を給水・給湯に使用する場合には、いつでも修理・補修ができるようサヤ管工法の採用を奨励している事を考えると、何か矛盾があるようです。今日では、耐久性については何とも判断しづらいのですが、床暖房として使用する場合、その特性を十分理解し施工すれば、それ相応の耐久性はあると考えます。

熱伝導性

架橋ポリエチレンパイプとアルミ箔を組み合わせるこのシステムは、別表でも示した通り、熱伝導性についてはどうしても劣らざるおえません。もともと架橋ポリエチレンパイプは、そのずば抜けた保温能力が売りであるものを床暖房パネルのメイン管に採用しているため、温水の使用温度を常に60℃以上の高温領域で使用します。その結果として生じたのが、耐熱フローリングや耐熱畳などの耐熱という製品群なのです。今や温水式床暖房の主な熱源機は瞬間式ガス給湯器です。(この瞬間というのは貯湯式に比べ、スペースを取らず非常にコンパクトに出来ていますが、一部の機種を除いては、きめ細やかな燃焼制御ができず、おのずと温水使用温度が60℃以上になってしまうのです。つまり熱伝導の悪い材質は、高温水を流すことによって、その欠点を克服しています。)
ところで、もともと高温対応型として生まれたこの放熱パネルをMAX60℃前後の温水しか生み出さないヒートポンプ型熱源機を用いる場合、必ず仕上げ材の熱貫流率を考えて、薄い仕上げ材での計画・施工を願います。外気温によっては40℃前後しか出力できない場合があることを想定願いたいと思います。ちなみに熱伝導においてずばぬけた効果がある弊社オリジナルパネルの場合は、あらゆる熱原機に対応することが可能であるため、将来的に自由にエネルギー選択が可能になるよう企画致しました。

施工性

このシステムは工場規格型ですから、極めて施工は簡単でスムーズに行うことができ、銅製品のように熟練の技は必要といたしません。ただし、規格タイプのため、個々の現場でのニーズに対応できない場合があります。また、主管が架橋ポリエチレンパイプであるために、現場でカッターナイフやかなづち等を落とした時の衝撃に弱く、品質管理にはよくよく注意する必要があります。忘れてはならないのが対候性で直射日光に含まれる紫外線に対して、非常に弱いために裸配管施工は絶対に避けることが必要です。そのようなことが難しい工程の場合は、すみやかに仕上げ材工事を行う必要があります。

耐食性

温水式床暖房の放熱部の主管に流れる熱媒体は、水ないし決められた液であるため、耐食性を考える必要はないのですが、金属の銅に比べると水質をほとんど選びません。すなわち温泉水・地下水などをダイレクトに使用する材質としてはベストな選択肢となります。

抗菌性

抗菌性については、まったくその効果は期待できません。床暖房とは関係ないのですが、今日の日本の上下水道のすべては塩素により菌を死滅させ、利用する方法を採用していますが、そのような処理をしていない国では、抗菌性のことを考えると、賛否両論分かれるところです。

架橋ポリエチレン管のリサイクル性と環境性

残念ながら、リサイクルとか環境性という観点から見れば、架橋ポリエチレン管にはリサイクル性が極めて低く、製品の中には環境ホルモンの疑いのある物質(ビスフェノールAなど)が含まれている可能性があると言われていました。また、その製作過程の中ではCO2排出削減に大きく貢献しているとは言えないのが現状です。しかし、床暖房放熱パネルとして使用する場合は、リサイクル性は別として、環境ホルモンの影響に何ら無縁のことなのです。

イニシャルコスト

この点については、このシステムが最も有利な点です。架橋ポリエチレンパイプは原材料費が仮に大きく高騰しても、銅製品のように影響を大きく受けることはほどんどありませんし、均熱パネルに使われているアルミ箔も非常に薄いため、その影響も小さいと思まれます。イニシャルコストをまず優先して考えられるユーザー様にとっては、この上のない魅力ある製品ですし、このシステムの登場により床暖房が広く世間に認知されたのだと思います。

補修性

これは銅管のところでも触れましたが、現場では必ず釘の打ち抜き・カッターナイフによる傷付けなどの事故は起きる前提で考えることが自然です。架橋ポリエチレン管には現段階では2層管を除き、メカニカルジョイントの1種類しかなく、確実な補修方法は確立されていません。施工を重視する弊社にとっては、この点がこのシステムの最大の欠点だと考えます。つまりこの方式を使用される大手パネルメーカーの多くが、その保証期間を2年前後とうたっているのが、その理由だと考えられます。

施工写真例・断面図例

  • 薄型パネル根太上タイプ
    【架橋ポリエチレン】
    薄型パネル根太上タイプ
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  • 【架橋ポリエチレン】アルミ箔 土間じか貼りタイプ
    【架橋ポリエチレン】
    アルミ箔 土間じか貼りタイプ
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  • 【架橋ポリエチレンパイプ】埋設式

    【架橋ポリエチレンパイプ】埋設式
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  • 【ポリブデンパイプ】埋設式

    【ポリブデンパイプ】埋設式
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