床暖WEB
 
施行方式による分類
電気床暖房 温水床暖房 温風床暖房
熱源方式による分類
構成部材の分類について
   
 
 
設計図書に基づき、それを誠実に工事されているか管理することが施工管理です。このことは何も床暖房の施工に限ったことではないのですが、のちに生じるクレームの多くはしっかりとした施工管理が行われていないことに起因します。現場は数十種類の職種の人たちとの連携で工事が進み、一つのものが完成するのです。現場とは「段取り七分に仕事三分の心がけ」が必要だと考えます。しっかりとした施工管理の出来る施工業者をお選び下さい。
 
 
  設計図書に従い、設置場所(温水式の場合はボイラー等の熱源機、電気式に関しては制御盤)、パネル種類および枚数、配管・配線ルート、建築物の構造、断熱材、気密性、仕上げ材、矩計図、コントローラーの配置、必要電気容量、ガス・給水・排水・オイルタンク・LPガスタンクの設置等々と他の工事との兼ね合いを確認・認識し、施工図・工程表などについての書類を作成することが望ましい考えます。
関連法規の遵守
 
建築基準法
消防法
電気設備に関する法規
水道法および水道条例
労働安全衛生法
ガス事業法
その他関連法規
 
 
ボイラー位置と制御盤の確認
  ボイラーの設置スペース(作業性・メンテナンス性および法律上の制約、近隣との関係、給水・ガス・オイルタンク位置、他の室外機との位置関係、電源の位置)、大型施設における電気式床暖房採用時の大型制御盤の位置を確認します。
配管・配線工事
  熱源機・制御盤スペースから放熱部までの配管・配線するにあたり必要なルートの確認、他の配管・配線の関連で無理はないか、スリーブ位置は良いかなどの確認を必ず行い作業します。
放熱部工事
  上記注意事項を確認し、図面に基づきマニュアルどおりに施工します。パネルの種類により各社様々な仕様書があるため、勝手な判断での施工は控えるべきです。施工後は必ず、温水式の場合は圧力テスト、電気式に関しては漏電テストを行い、施工写真を撮影したうえで仕上げ材業者に引き継ぎます。この引継ぎを確実に行うことが事故防止に役立つことになります。
 
  A・B・C工事が進み、いよいよ熱源機および大型制御盤設置工事となります。これらの設置前には配管圧力・漏電テストを必ず行い、漏水・漏電がないことを再度確認し工事は進めます。
   
 
(a) 機器まわりの配管・配線の確認 (温水式・電気式)
(b) リモコンの取り付け状態の確認 (温水式・電気式)
(c) 熱動弁等の取り付け状態の確認 (温水式)
(d) 信号線の結線確認 (温水式・電気式)
(e) 傷、打痕、汚れの有無の確認 (温水式・電気式)
(f) 指定機種の確認 (温水式・電気式)
(g) 熱源機と制御盤設置スペースの水平度と固定状態の確認 (温水式・電気式)
(h) 転倒防止金具の固定状態の確認 (温水式・電気式)
(i) 転倒防止金具と造営物との絶縁の確認 (温水式・電気式)
(j) オーバーフロー配管の確認 (温水式)
(k) メンテナンススペースの確認 (温水式・電気式)
(l) アース工事の確認 (温水式・電気式)
(m) 電源配線の確認 (温水式・電気式)
(n) 熱源機まわりの保温工事 (温水式)
(o) オイルタンク設置位置、LPガス設置位置の確認 (温水式)
(p) 給排気筒の確認 (温水式)
(q) 床温の確認 (温水式・電気式)
(r) 室温の確認 (温水式・電気式)
(s) 運転状態の確認 (温水式・電気式)
(t) リモコンの動作確認 (温水式・電気式)
(u) 水漏れ、漏電の確認 (温水式・電気式)
(v) 臭気の確認 (温水式)
   
  施工に関してはすべての工程別工事を明確にするため施工写真を必ず撮影し、保管することが必要です。後々の改修及びメンテナンス時に役立ちます。
工事上、誰の責にすることもできないようなトラブルがあります。責任のなすりつけあいでは、問題は解決できません。元請け業者・下請け業者の区別なく、すべての業者がPL保険に加入することが施工業者の責務だと考えます。